こんにちは。福岡、田川市の土地家屋調査士事務所、土地家屋調査士 照瀬宏毅事務所です。
この記事を見つけてくださった方は、以下の情報が知りたいのではないでしょうか?

  • 土地家屋調査士の資格を取得するのがどのくらい難しいのか

不動産登記の要となる土地家屋調査士ですが、今回は社会人で全く未経験から土地家屋調査士を取ろうとする際の資格難易度について詳しく解説していきます。

難易度を測ろう

難易度を合格率、勉強時間の2点に着目して各士業と比較してみましょう。

合格率は8%


結論から言うと、土地家屋調査士の資格はほかの士業系の資格と比べても合格率が低い部類に含まれます。
(以下各士業別合格率)

  • 弁護士→約23%
  • 公認会計士→10%
  • 税理士→18%
  • 行政書士→13%
  • 土地家屋調査士→8%

主要な士業系の資格よりも、合格率が低いことが分かります。

勉強時間は1500時間程度


土地家屋調査士の勉強時間は1500時間程度で、こちらはほかの士業よりも勉強時間は少ないです。
(以下各士業別勉強時間)

  • 第1位 公認会計士→3,000時間
  • 第2位 司法書士→3,000時間
  • 第3位 司法試験予備試験→3,000時間
  • 第4位 税理士→3,000時間
  • 第5位 弁理士→3,000時間
  • 第6位 不動産鑑定士→2500時間
  • 第7位 土地家屋調査士→1500時間
  • 第8位 社労士→1000時間
  • 第9位 行政書士→600時間
  • 第10位 宅建士→300時間

1500時間はどのくらい?

1500時間とはどのくらいでしょうか?
単純計算で1日3時間勉強できたとしても1年半程度の長期にわたる勉強期間が必要となります。
とはいえ、社会人の方で、現実的な数字としては、平日通勤時間を利用して1時間づつ、土日にがっつり勉強して5~6時間といったところでしょうか。一週間あたりおよそ15時間程度ですね。
1500時間を15で割ると100。100週間は年に換算すると2年になります。
社会人の方で無理なく勉強して、おおよそ2年の時間がかかるので、長い期間の勉強が必要なのですね。

コラム~10,000時間の法則~

10,000時間の法則というものをご存じでしょうか?
これは、分野を問わずで「一流」や「トップレベル」と言われるレベルに到達するには10,000時間の努力が必要という理論で、よく自己啓発系のセミナー等で耳にする言葉です。
これに付随する概念として、1,000時間の法則というものがあります。これは、分野を問わず「セミプロ」「中上級者」と言われるレベルに到達するには1,000時間の努力が必要という理論です。
資格の取得には、この1,000時間の方が当てはまりますね。資格取得はあくまでスタートラインであって、その後その道のプロになろうとしたら、10,000時間もの膨大な時間が必要なのです。

このコラムでは決してみなさまを脅しているわけではなく、「急いては事を仕損ずる」ということです。
長い時間をかけなければいけないということは、1日2日のモチベーションだけでは資格取得は達成できないということですから、長い目で見た勉強計画が必要なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
想像以上に勉強時間が多く、合格率も低めのため、決して簡単な部類の資格ではない、ということがお分かりいただけたのではないかと思います。
ただ、土地家屋調査士は特に不動産の領域では必要不可欠な仕事なので、やりがいを持って仕事ができることでしょう。
これから土地家屋調査士を目指そうと考えている方は、計画的に勉強を進め、合格を目指しましょう。

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